tokiohayley's blog

住所不定、東京インティライミ

香川旅行記②

2016年3月20日(日)

 

香川旅行2日目。早起きして豊島へ。

とよしま、と書いて、てしま、と読みます。

 

今回香川に行ったタイミングは狙ったわけではないのですが、たまたまとあるイベントの開催日初日でした。

そのイベントとは、瀬戸内国際芸術祭です。

setouchi-artfest.jp

 

 

瀬戸内国際芸術祭とは何なのか?以下HPより抜粋▼

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「古来より交通の大動脈として重要な役割を果たしてきた瀬戸内海。行き交う船は島々に立ち寄り、常に新しい文化や様式を伝えてきました。それらは、個々の島々の固有の文化とつながり、育まれ、美しい景観とともに伝統的な風習として今に残されています。

今、世界のグローバル化・効率化・均質化の流れの中で、島々の人口は減少し、高齢化が進み、地域の活力の低下によって、島の固有性は失われつつあります。

私たちは、美しい自然と人間が交錯し交響してきた瀬戸内の島々に活力を取り戻し、瀬戸内海が地球上のすべての地域の 『希望の海』 となることを目指し、瀬戸内国際芸術祭を開催します。」

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要するに、島々の過疎化が進んで人が来なくなっちゃって、めっちゃいいところなのにそれぞれの島の持つ良さが知られぬまま島もろとも廃れて行っちゃうから芸術祭を開催して人を呼んでみんなにもっと島のことを知ってもらおう!ということで始まったイベントです。

島によっては昔、ゴミ処理施設ができて、そのせいで人が来なくなったりしたところもあるみたいでした。この芸術祭では世界中のアーティストや著名な日本人アーティストも出展しています。美しい島の自然と芸術作品とのコラボがそこらじゅうで楽しめる素晴らしい企画なわけです。

 

3年に一度の大イベントの初日にたまたま香川にいたわけですから、本当にツイてる。 

 

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高松港から出ているフェリーで直島経由で約1時間。

ちなみに直島まで30分くらいだったと記憶しています。

時刻表はこちらに載っています。

 

豊島の家浦港に到着し、パンフレットの地図を頼りに回っていきます。

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ベネッセコーポレーションが仕掛けた家プロジェクトによって一見、昔ながらの日本家屋も実は芸術館になっていたりして島を歩いているだけでとても楽しかったです。

 

豊島横尾館

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Instagram(@tokiohayley)に掲載▼

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場所によっては建物すべてが作品で、食事をとれるところもあります。

島はとにかく静かで、穏やかな瀬戸内の潮風が吹いています。

まるでセカチューの世界観。

※実際のロケ地は香川県庵治町

 

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都会の喧騒にまみれ忙しい日常を送っていると、呼吸も忘れてしまいそうな感覚に陥ります。

私にとって東京での生活は色彩を持ちません。

ときどきすれ違う島の人に会えば挨拶をして、たわいのない会話が嬉しい。

 

お昼ご飯に唐櫃湾近くの「はと場」というお店でうどんを食べました。

*讃岐うどん、安定の美味さ▼ 

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島の中は有料のシャトルが走っているのですが、うどん屋のおじさんがトラックに私たちを乗せてくれることに。

 

「うどん食べてくれたけん。豊島美術館まで送るよ。」

  

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いくつかある作品の中でも豊島美術館はやっぱり一番好きです。 

山の斜面に広がる棚田の横に突如人工物が姿を現します。

しかしその姿は、不思議と自然に溶け込んでいくようです。

 

作者は内藤礼さんというアーティストさんです。 ▼

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中に入ると、はっきりいってわかりやすいものは何もないです。

差し込む日差しと、風と、水の音。

香川県は年中水不足に悩まされているそうですが、豊島は昔から井戸を掘っていて地下水があるために水には困らない土地だったそうです。その特徴を活かして、この建物に入ると足元に転がるまん丸の水がちりばめられ、傾斜や風によって勝手に動いています。耳をすませば井戸水が流れる音が部屋中に響いていることに気づきます。

 

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ほとんど何もないのですがとても不思議な空間でした。

自然の音や風、水、光、曲線美によって完成された作品の中に、人々がただ静かに耳を澄まして座っている姿は、人間と自然の調和を表現しているようにも感じました。都会にいるときの無機質な「何者でもない」感じとは異なり、確実にそこに存在する命のひとつとして血の通った温かい有機体として息を吹き返す、そんな感覚です。

訪れた私たちをも巻き込んで、一つの作品として成り立ってしまうような、そんな不思議な力のある美術館でした。この日、演出家の宮本亜門さんもいらっしゃったようです。 

 

併設されたカフェも近未来的なデザインになっていて素敵。

豊島美術館のカフェ▼

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*Instagram(@tokiohayley)より 

 

 

港のほうから少し歩いてまた別の海のほうに出ました。 

 

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海水の透明さに驚きました。

なんと美しい、日本にまだこんなに綺麗な海があったなんて。

 

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実はこ海の近くにはまた一つ作品が。

その名も「心臓音のアーカイブ」。

 

以下、作品解説HPより抜粋。

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クリスチャン・ボルタンスキーは人々が生きた証として、心臓音を収集するプロジェクトを2008年から展開しています。
「心臓音のアーカイブ」は、これまで氏が集めた世界中の人々の心臓音を恒久的に保存し、それらの心臓音を聴くことができる小さな美術館です。ご自分の心臓音をここで採録することもできます。

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これも好きな作品の一つです。 

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ここで、余談ですが、瀬戸内芸術祭とは直接関係のない作品も豊島では見ることができます。東日本大震災の復興関連プロジェクトとして東北大学の学生をメインに活動している方々によって、豊島とはどのような島だったのか?ということを紹介しています。

 

豊島について語るうえで外せない「海苔」。

海苔の養殖が盛んな島だったということで、この「唐櫃美術館」では海苔で出来たチケットをもらうことができます。住民の方のご厚意で一軒家を改装し、手作りで少しづつ作っているそうです。

私たちが訪れたときはリリース前で、まだ未完成でしたが、記念にチケットだけいただいちゃいました。

ご興味のある方はぜひ関連ページをご覧ください▼

ナミイタ・ラボ

一級建築士事務所はりゅうウッドスタジオ » 唐櫃美術館と豊島の生活

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*Instagram(@tokiohayley)より

 

 

帰りの船までの間、一休みしようと喫茶店に寄りました。

お店の名前は「涼風庵」。

 喫茶店というかむしろただの一般民家です。

 

正直、入るのに躊躇しました。

 

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家の敷地に入っていくとどこからともなく声がして、「いらっしゃいませ」。そこにお住いのおばさんが「どうぞおはいりください」というのでした。

玄関に入るとそこには声の主であるおばさんが立っていて、茶室に通されました。

 

メニューはひとつ。

お抹茶とお菓子のセット500円。

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おばさんは昔、お茶の先生をやっていて、その経験を活かして私たちのように島を訪れた人々が足を休められるようにとお茶を提供するようになったそうです。唐櫃港近くにあるお店ですが、芸術祭用に作られた豊島の地図にもちゃんと「涼風庵」が載っているオフィシャルなお茶処です。

 

何の変哲もない民家ですが、ここで紹介しようと思った理由が、実はRPGゲームで大事なヒントをくれる村人Aみたいな感じで、このおばさんに聞けば島のことは何でも教えてくれるからなんです。

 

島がどんな場所で何が有名で、芸術に関しても美術館の人より、それぞれの作品が何を表現しているのか詳しく説明してくれます。なので、豊島にお越しの際は、唐櫃港着の場合はとくに、最初にこの涼風庵に立ち寄ることをオススメします。

 

前衛的な作品が多いので、ずぶの素人にはおばさんの解説が必要と感じました。美術館が完成してすぐ、先行して島中の人々に無料公開されたそうです。そのときにいろいろと解説を受けたそうです。

 

近頃、豊島に移住してくる人が増えているという話もしていましたね。友人曰く、島には余計なものが何もないのと、子供が少ないので先生が一人当たりにかける時間が長く、香川本土の学生よりも(豊島に限らず)島の子供たちのほうが傾向的に学力が高く東京の大学に進学する人が多いそうです。

 

 

お土産についてですが、家浦港にあるお店で購入することができます。

家浦港のほうでは国際芸術祭のガイドブックや名産品を販売しています。

 

オススメなのがレモンケーキ。

これ、ものすごい美味しいです。▼

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ポストカードはそれぞれの作品がある場所で購入できます▼ 

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この日は豊島と芸術鑑賞を思う存分楽しんで、高松市内のスーパーで讃岐うどんを箱買いて空港へ向かいました。市街地で食べ損ねたのでフライト前にまた高松空港のうどん屋さんに寄りました。うどん大好き。

 

お土産買うならやはり地元のスーパーが良いですね。お菓子も売っているし、空港や土産屋で買うより安いです。

 

長くなってしまいましたが、これにて香川旅行記をおしまいにしたいと思います。最後まで読んでいただきありがとうございます。本当に素晴らしい場所だったので、機会があれば一度足を運んでみてください。